あなただけは愛くるしい

あなただけは愛くるしい。

 

 

俺には永遠に子犬ちゃんみたいな彼女がいる。おおざっぱで、元気で、可愛くて。

どっちかって言ったら猫にもっとぴったりだと思うけど、メイクも性格も完全に猫。なんだけど、本音なんて嘘つかないじゃん。そんな子犬ちゃんみたいなあいつには、俺だけが知ってるかな。

 

出会ってからもう何年も経った。学生時代から知ってた俺は、本当の彼女の姿を知った。山犬みたいなJKの姿、ドーベルマンっぽく女子大生。

 

本当に見た目は猫なんだよ。

 

しかも初対面であまり口出さない性格も本当に人をだます。おとなしいと言われたらニヤニヤしてる彼女を見て、すぐムカッとする俺。本当に叫びたい。「だからちがうんだって!」。そんなこと言いたかったくらい猫派ぶりの彼女を認めてない。

 

っていうかその時はキツネに似てるし。

 

けど、そんな彼女は、今、俺の奥さんだ。

 

ピットブルの奥さん。

 

気が強くて、勇気があって、しっかり。ちょっと頑固なところもあるんだけど、俺の言ったことは絶対聞いてくれる。そしてその荒っぽい一面の一方で、優しいところもある。忠実で、フレンドリーで、本当に恋妻なんです。

 

犬の性格でいうとまるでピットブルなんです。

 

だから彼女は俺の愛するピットブルの奥さんです。その彼女の名前は「成美」って言う。

 

けど、俺が勝手に俺のものにしやがって、俺だけは「雅美」って呼ぶの。「雅紀の成美」。そう。俺の成美。俺の名前は雅紀だね。。。

 

今日から、雅美は俺の奥さんだ。

 

出会ってから何年も経った。最初は彼女は俺の友人であり、潤君の妹さんで、俺も自分の妹みたいに扱いしちゃおうかなって思って、そして自然に友達になって、付き合って、ついに結婚まで行けました。付き合ってるときももう同棲してたけど、結婚っていう関係も気付くだけで、もう全然違う。

 

二人暮らしっていう意味もなんとなく普段より変わった気がする。もうなんかより凄い。俺が言葉が下手かなんだかわからないけど、今俺が感じたのは言葉では言えないほどの幸せ。

 

俺、結婚したのか。俺、できるじゃないか。俺、妻持ってるんだ。みたいな。

 

もう中学生の初恋が叶ったみたいな盛り上がり。

 

すっごい幸せ。

 

「ねぇ、私たちって本当に結婚してんの?」ホテルの部屋に戻ってる途中、いきなり口を開いた彼女。

 

「ふっふっ、お前今日3回言ったよ?ちょっと薬指ちゃんと見て。指輪ちゃんとつけてるかないか確認して。。」

 

「。。。ある。。。」ちっちゃめの声でぽかんとする彼女が答えた。「え?ってことは。。。奥さんと。。。旦那?」

 

「うん、そうだね。なんか問題ありますでしょうか?奥様」

 

「え?!え、ちょっと待って!急に奥さんって呼ばれたら恥ずかしいよ!しかも敬語やめて!」

 

「ぷっ。なんだよ、雅美!本当にお前らしくないな!お前どうした?!」

 

「いや、だから、これから先も、雅紀と一緒になるじゃん」

 

「だから?いつも通りにやればいいじゃん?もう同棲してたでしょ?なんも変わんないよ!」

 

「で、でも。。。結婚してるんだよ?!同棲しても前のお付き合いより深くなるじゃん?!」

 

「あ!もしかしたら。。。お前緊張してるの?!」ツボを当てたみたいな俺、赤面の雅美を発見。「なんだよー!さっき言ってよ!かわいいとこあるんじゃーん!」

 

「ちょっと、雅紀!はっきり言わなくたっていいじゃん!」

 

「ははは、ごめん、ごめん!じゃぁ、何がしたい?てか何がしてほしいの?」緊張してる彼女をリラックスさせるためにいつものため口してる俺。「じゃあ、新婚さん風に、新婚さんらしく、アレやる?」

 

「ん?」

 

「だから、今は妻と主人ということで、妻と主人の仕事・・・やる?」まさに彼女の赤面に赤を増やした俺。「じゃぁ、俺返事待たない!行こう!!」

 

俺の子犬ちゃんは割りと良い身体の持ち主。ずっと大きめの服を着てるからまさかそんな色気の半端ない体を持ってるなんて考えたことない。俺でも最初はびっくりした。

同棲すると決めたときあいつは何事でも準備ができたと思ってたはずなのに、体をくれなくて正直衝撃だった。直接断ることはないけど、あいつはそれが起きる前に気づいて、話の中に適当に入れる。

簡単な例えで言ったら、ある日、俺たちは二人でDVDを見ていた。そのDVDの内容はラブストーリーなんだけど、ちょっとエロっぽくてベッドシーンもあった。そしたら彼女は「そういう恋愛なんて良いよねー。告白無しで付き合えて、お互いの気持ちも気づいて。外国人っていいね。。セックスしたいときも軽くやれて、あたしはイヤだけど。。」

とか言って。

それは独り言なわけじゃない。それは俺に注意のはずだ。

そのことで、最初は彼女を疑ってるけど、本当に俺のこと好きかって、俺は強引なんかしない。むしろ、俺は好きで好きでたまらなくて彼女の決めたことを応援したい。疑ってる気持ちを置いといて、自分も自分のコントロールをセットするようにしている。

そしてある日、俺が紅白の司会者としてやらせて頂いたとき、自分に不満で落ち込んでたとき、そのときは彼女が体をプレゼントした。あんなに落ち込んでて無条件でキレてるのに彼女はそろりと俺を抱きしめた。

「お風呂に一緒に入ろう」って。

その言葉で、落ち込むの一旦忘れて彼女をジッと見てる。「こいつ本気で言ってる?自分で言ったよね?そんな簡単にやらないって。酔っ払ってるとかじゃないよね?」とかびっくりした俺は彼女をガン見する。けど返事は変わらず。

それは初めて俺らが一つになった。初めて雅美が自ら俺を誘った。初めて自分の発言を破った。その初めての深い告白は、俺には忘れられない。

「奥様。こんなところに何をされてるんです?」ホテルのベランダでガウンを着てる雅美の姿を発見。「ちゃんと服を着ないと、風邪引いちゃうよ」

雅美の首をチュッとする俺。

「もうー奥様とか言わないの!敬語もやめなさい」イラッとする雅美が俺を向かって胸を一回叩いた。

「やめない。どうせ結婚してるからもう奥さんじゃん。慣れるまでずっと奥さんとか呼ぶから」彼女の赤面を気にせずニヤニヤしてる俺。

「もう恥ずかしいんだから」もう一回俺の胸を叩いて、下を向いてる彼女。

ちょっと待って!照れてるお前は俺の弱点だよ!

ここまで犬とか言ってたのに、こんなに照れちゃったら完全に子猫だね!

「雅紀も···パンツ一枚だけであたしのところに来て何する気?」

「え?いや、別に··· ダメ?」逆に混乱された俺。

「いや、ダメじゃないけど。なんか続きが欲しいかと思って」雅美が両手を俺の首に巻いて頬を短めのキスをしてた。

エロい。この子本当にエロい。

「雅美、お前いたずらっ子だなー」雅美の誘いで食いついた俺は、一瞬雅美を抱きかかえてベッドに戻ろうとする。

そう。昨夜の続きを、新婚さん風に。

あいつは言葉が出ないほど愛くるしい。子供っぽいけど、あるところはおとなしく癒やしてる。誰よりも強がってるけど、本当は心がガラスみたいに割れやすくて、繊細。誰にも1番上から見られたくないけど、上から目線をするのはしょっちゅう。

笑う。そういう姿はいつも俺を笑わせるけど、そういう姿こそ印象的で、あいつらしい。

歳はずいぶん離れてるけど、こっちのほうがよく怒られてる。けど逆にするの無理で、俺はただ怒りを自分で冷やして、言うべきことは話の間にちゃんと言う。それは俺の怒り方。「そんなんじゃダメでしょ」と一般的な人には思われてるかもしれないけど、逆に俺のやり方が効果的で、それこそ今まで喧嘩のない仲良しの秘密でしょ。

掃除が苦手なあいつ、家庭事業のことを任せたら済める俺。きっちりしてるあいつ、ルーズな俺。頭の回転が早いあいつ、流れで生きてる俺。ちゃんと物事を決めるられるあいつ、なかなか決められない俺。気まぐれなあいつ、感情をしゃんとできる俺。いくつかの裏腹な部分があるけど、それがあるからこそ俺達は一つになって完璧になる。

動物好きの二人、料理の挑戦者、旅好き、映画、ファッション、などなど。お互いの揃いなところもあって、そこに一緒に向いてる俺達はお互い支えてる。

時間が経った。同棲してから1年間も過ぎた。付き合ってからそろそろ3年間。結婚してから早くも3ヶ月。1年間の同棲も毎日暖かく、3年間付き合ってうんざりもせず、毎日笑顔で暮らせて本当の幸せものだ。楽しくない日がないことはないけど、そのときはもちろんお互い忙しいか、時間作るのキツいか。けど少なくともお休みのチュウはやったり寄り添ったりするようにしている。

安定な生活。誰にも邪魔できない二人の空間。あの日が来るまで····

「ごちそうさま・・・」手を合わせながらため息をしてる雅美。

 

「あれ?もう終わり?全然食ってないじゃん」全然触ってないぐらいお皿がまだいっぱい雅美の朝食。

 

「食欲ない。まぁ、最初からも朝ごはん食べれないけどね」冷たいように答えてる雅美。「雅紀食べて」

 

それはそうだけど。雅美は最初からここに来て言ったけど、朝食食べれないって。でも時間が経って、俺が食事にうるさいからだんだん朝食を食べるようになてきた。最初は何も食べてないけど、だんだん牛乳とかではじめ、食パン、ソーセージ。今はなんでもいけるようになってきたはずなのに・・・

 

「はぁ~」またため息をしてカバンを取ってる雅美。「仕事行ってくるね」

 

まだ状況を理解できないまま、俺は雅美を仕事に行かされた。

 

雅美は今俺と同じくテレビ局に働いたけど、俺は出演者で、雅美は裏側。具体的に言うと雅美は嵐の衣装さん。雅美はいつも俺たちの衣装を作って、用意して、下品なものあるか確認する。

 

でも、なんだか分からないけど、なんか雅美は最近変わった気がする。

 

いつもおしゃべりのあいつはいつもと違ってちょっとおとなしくなってきた。あったかい感情を出す癖も冷たい表情にかわって、一日20回もため息はしてる。そして夜も早寝、朝も悪い顔色でベッドの隅に座って、額をマッサージしてる。そして帰りが早いときはたまに一緒に夕飯を食べてるけどいつもの量とはちょっと少ない。けど今は全然触ってないぐらいお皿がいっぱいでびっくりした。

 

食事の時もこんなになっちゃって・・・もしかして仕事場でもちゃんと食事してないかな?俺の前じゃないと食べないかな?

 

なんだか俺がお母さんみたいにあいつのこと心配になってくる。

 

だって一言もしゃべってないし。

 

「成美ちゃん」本番中のブレークで、俺は端で一人で携帯電話に夢中になった雅美に追いかけた。成美ちゃん。仕事場ではそう呼ぶって決めた俺。

 

「あ、相葉君どうした?」仕事のスイッチですぐ変えて,相葉君って決めた呼び名で呼ぶ雅美。

 

「うん、ちょっと短パンのボタンがきつくて」苦笑いしながらボタンを見せた俺。雅美がそれを見て怪しいことも思ってないようで俺に近づいた。「俺今日早いから一緒に帰ろう」

 

「え?」

 

「話があるからこれ終わったら待ってて」真剣な表情でいあいつに向かって言った俺。

 

「オイ!あそこの二人!新婚さんっていうのわかってますが、尺八はお家にやっていただけないでしょうか」真剣な雰囲気が突然翔ちゃんの声でかけられて崩れた。一瞬、別々で夢中になったそこにいる人達が俺に見つめてくる。

 

「違うんだって!尺八なんかじゃない!ボタンがきつくて直してもらっただけなの!ちょうどポジションがここだから俺もどうにもできないでしょ!」笑いを耐えながら否定しようとする俺。俺もそれを聞いて本当に爆笑を全力で耐えてる。照れ隠しはできないけど。「ね?成美ちゃん」

 

笑わない雅美を見て、なんだかんだ気まずくなっちゃった俺。

 

翔ちゃんのバカ!

 

「雅美今日晩御飯何する?」7時半ちょっとお互いの仕事が終わったところで一緒に帰ろうとする。

 

「別に・・・こだわりないから何でも・・・」また冷たい様子の返事。「今日も食べる気もないし・・」

 

「ダメだよそれは!お前最近ちゃんと食べてる?食欲ないって言ってるばかり・・よりやせたんだよ?どうした?」心配も耐えられずポロっと説教し始める俺。「ダイエットは本当に禁止だからね!」

 

「ダイエットする気も最近考えてないし」またまた冷たい返事。「本当にいいから、私はただ食欲がないだけなの!大げさにするんじゃない」

 

「でも3日間ちゃんと食事取らないとはね・・さすがに俺は大げさにするよ!」黙れられない俺。「あっ、もしかして具合悪い?」

 

「んーそうじゃない」力も入ってないような返事をした雅美。

 

「・・・もしかして月経とかかな?お前その時期はよく気まぐれするよね?食欲もないし、初日~二日間は怠け者みたいに遅ーい動きをしてる。そんな感じ?」

 

「いや、最近は月経の時期が遅くなってきてさ、今はちゃんと出てるけどなんだかんだテンションバリ下がってて、本当に力がないんだよ、最近。疲れやすいし、食欲もないし・・正直会社もしばらく休みたいなって思ってるけど、雅紀たちが頑張ってるからあたしもちょっと頑張ろうかなって」今日初めて長く返事した雅美。なんか答えが見えてきた。

 

「やっぱり具合悪いじゃん・・病院行こうか?」すっと頭を振ってる雅美。あいつは病院へ行くよりしばらく家に休ませたら助かると言ってるけど、本当に心配させられる。食事もとらない、お医者さんにも行きたがらない、会社も休まない、一言もしゃべってくれない。本当に地獄だわ。こんな時はどうすればいいのか俺は教えてほしいの。教えなかったら俺本当にわからないんだよ。神じゃないし、人の心も読めないし。「じゃぁ、今日コーンポタージュにするね!俺は食べるの強引しないから、スープだけはちゃんと飲むよね!」

 

分かってくれてうなずいてる雅美。

 

8時ぐらいに家に着いた俺たち。雅美は早速トイレに入り、シャワーしてる。一方俺は着替えもせず、玄関に入ってからすっと台所に行って、手を洗って、コーンポタージュの準備をしてる。

 

30分経って、相葉特製コーンポタージュが出来上がり。ちょっと具合が悪い雅美を思い出して、時間を無駄にせず、雅美に食べさせようとする。

 

夜が来た。食べ終わった雅美が今俺の膝を枕にしてテレビを見てる。なんか笑顔のない雅美って3日間でも苦しく感じる。おとなしくなるのはいいことだけど、あいつらしくなさ過ぎて俺はヤダ。しかも同じベッドに寝てるのに冷たく感じて、今現在の空間のほうが俺は懐かしい。もうー永遠に続いてもかまわないぐらい俺はこういうのが本当に大切にする。

 

しゅう~しゅう~言ってる。雅美の呼吸が聞こえてる。雅美の頭を撫でてながらちょっとちらっと見て、まだテレビを見てるあいつを見て、もう一度背中をソファに倚ってる俺。テレビに夢中になって、あいつは突然俺のズボンをギュッとつかんで、俺の右手を探して、まるで赤ちゃんのように、俺の人差し指をつかんでる。そして、俺の人差し指を放したあと、俺の手をつかんで、手の甲を何回もチュッとしてる。

 

なんだこの子猫!

 

本当に気まぐれだね。いつ甘えたいか本当にわかんないよ俺。

 

もういいよ。お前は子猫か、子犬か。狼か猿か。お前は愛くるしいよ。

 

あー!素直で言えたらなー

 

「ごほごほっ・・・ごほっ、ごほっ」せきがとまらない女性の声で俺は目を覚ました。その声がトイレから来た。隣の机の上にある時計を見て、3時だった。それが夢かと思ったら、またせきの声が聞こえて、なんか知ってるような声だった。

 

もしかして雅美?って思ったらパッと隣に向いたら彼女がいない。やっぱり雅美だ!

 

「ごほごほっ。」まだせきが止まらない雅美。「あー!疲れた!もうーお願いだから止まってよー」

 

「雅美?大丈夫?」トイレのドアをトントンとする俺。中から雅美が誰かと話してるようだ。「誰としゃべってんの?」

 

「ごほっ。誰もいない。自分でしゃべってるから。ごほっ!!」中から雅美の返事が聞こえたあと、吐いてるような声も聞こえてる。

 

「雅美!雅美、大丈夫?今吐いたよね?雅美!ドア開けて!」

 

「いや、大丈夫だから!すぐ終わるから心配しないで。ごほっ」

 

「心配しないわけないじゃん!雅美、ふざけないでドア開けて!オイ、雅美!頼むから開けて!」俺が心配が耐えられず、声のトーンを上げていく。それを応じないでずっと咳いてる雅美に怖くて、ドアをがしゃんとぶつけようとする俺。けどそれが起きる前に雅美がドアのかぎを開けた。

 

「ゴホッゴホッ!」まだ咳いてる雅美がトイレからドアを開き、突然俺を抱きしめた。その時は、せきもまだ止まらない。

 

「雅美、大丈夫?!病院行こう!ね?!」俺は雅美の抱きを放して、両腕をギュッとつかんで全力で頼んでる。もう俺ヤダよ、こんなの見るの。久々に雅美の暖かさを感じたくせに、突然こんなになっちゃって。俺苦手だわ。

 

「明日でいい」ちっちゃめの雅美の声が聞こえてる。「明日でいいよ、パパ」

 

「何言ってんのおま・・ちょっ、今なんつった?」

 

「明日。病院に行こう!パパ」最近の顔色が悪い雅美が突然トイレの中からさわやかで癒してる笑顔で現れた。片言でしゃべってるのはわけわからないけど、その上、トイレが開いて、俺を抱きしめたあと、雅美が何かを持ってるの気が付いた。

 

テストパック。しかもはっきりとした陽性反応。

 

「うそ・・・・」俺は一瞬黙って、雅美を信じがたい視線で見つめてた。雅美はテンション高ぶりにうなずいている。「・・・雅美、お前・・・」

 

「そう!妊娠したんだよ!子供出来てるんだよ、雅紀!」テンションマックスで、雅美の笑顔が自然に戻って、俺をもう一度抱きしめてる。

 

俺には永遠に子犬ちゃんみたいな彼女がいる。おおざっぱで、元気で、可愛くて。

どっちかって言ったら猫にもっとぴったりだと思うけど、メイクも性格も完全に猫。なんだけど、本音なんて嘘つかないじゃん。そんな子犬ちゃんみたいなあいつには、俺だけが知ってるかな。

 

学生時代から知ってた俺は、本当の彼女の姿を知った。山犬みたいなJKの姿、ドーベルマンっぽく女子大生。

 

本当に見た目は猫なんだよ。

 

けど、そんな彼女は、今、俺の奥さんだ。

 

ピットブルの奥さん。

 

今、俺のピットブルの奥さんが真っ暗な朝で早々衝撃で幸せな報告を伝えてくれた。あいつは今妊娠をしてる。若いときにワイルドな性格が印象的で、まるで山犬だった。歳がだんだん重なっていくと、性格も柔らかくなってきて、ハードな性格があったとしてもやんちゃなわけではない。きっとそれはあいつの守備だ。

 

しっかりとした成人。まるでドーベルマンだった。

 

見た目と心が違って、まるでピットブルみたい。

 

妊娠して、子供が生まれたあと、彼女はどんな子犬ちゃんに似てるかな?コルデンレトリバーになるのかな?あ、もうそろそろお母さんになるか!子犬なんてもう言えないのか・・・

 

ま、とにかく、あいつも産むし、今俺の大事な仕事はあいつの健康で、あいつを大事にすること。

 

そして、愛しい雅美が産んだら、どんな子犬ちゃんが産まれたのか、あとで名乗りするから!

 

なんか俺だけがワクワクしてるのかな?

 

 

~終

 

ちなつ、2017

 

 

 

 

 

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